ここは複線区間ながら上下線が大きく離れている。「日本海3号」を撮った後、あま
り見通しの良くない上り線で構図を探していたところ、運転日から外れている臨時夜行
列車の通過時刻に下り線の踏切警報機が鳴りだした。あっ、もしかすると……と畦道を
数十メートル全力疾走、現れた車両を見て口の中で「よっしゃー!」と叫び、肩で息を
しながらシャッターを切った思い出深い一枚。時刻表に載っていたのは寝台をセットし
ただけで枕も寝具もない「ゴロンと何とか」という旅情に乏しい列車名だったと思うが、
正確なことは忘れてしまった。
むしろ、この光景は1990年代の急行「津軽」そのままということで掲載。
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