陽が暮れるとますます車両によって気分の差が出てくる。旅情に旅愁が加わっ
て胸が熱くなる急行型。日中にもまして一刻も早く降りたくなる通勤型……。
(国鉄の特急型は車内の照明が明かる過ぎて、日没後に長く乗ると妙に疲れた)
まだ18時台で宵の口(冬至前後)、それでいて深夜のような雰囲気が漂う椿駅。
小学校が近くに移転してくるまでは、駅前の土産物屋と喫茶店(そんなものがあ
ったこと自体、今となっては嘘のよう)が営業時間を終えてしてしまうと、駅前
は完全なまっ暗闇になったものである。
後記。椿小学校は2018年度限りで廃校になったそうな。1986年の放火によ
る焼失、1988年の駅前移転、その後も、バス路線廃止まで旧校舎の近くに「学
校前」という停留所があったこと、現在進行形で見聞きしてきただけに感慨は
大きい。齢くったもんだ……
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