1/4

旧四日市港臨港線(その1)

 

 

ジンダ倉庫専用線? (2007. 4)

 手前が四日市駅、左は四日市港方面。
 2007年版から「貨物時刻表」の巻末資料に
四日市駅の構内配線図が掲載されるように
なったのだが、そこに「ジンダ倉庫専用線」な
る分岐線が描かれている。おそらくこれを指す
のだろうが、古い資料では「久保村木材工業
所専用線」となっており、あるいは使用停止後
に所有権が移ったものかもしれない。
 厳密には、「専用線」は叢の中で写真では
判読不能、草の中に突っ込んでゆく錆びた
線路はJR貨物所有の側線である。かつては
ずっと先までこの線路が伸びていた。
 なお、付近には「ンダ倉庫」と表記した建
物がいくつかある。

 

 

 

 上写真のカーブを過ぎれば、可動橋まで
一直線。(2007.10)

 

 「四日市港」という貨物駅は1985年3月に廃止されている。同時に四日市−
四日市港の「営業キロ」2.5kmも削除されているため、JTB刊『鉄道廃線跡を
歩く』シリーズの巻末資料にも「廃線」として載っていたりするのだが、ご覧
の通り第一線で活躍中である。
 実態は「四日市港駅」が「四日市駅」に吸収され、本線が構内側線に転じた
ということである。これだから貨物線は厄介かつ面白い。

 

 

 可動橋のすぐ手前 (2009. 4)

 古い倉庫の脇を走る列車。かつては倉庫の前にも線路が伸び、ガードレールの
辺りに平面交差があったという(写真の手前側で線路が繋がっていた)。現在、可
動橋の手前には現役の分岐線が一つもない状態。
 最盛期は付近一帯線路だらけだったようだが……。

 

扉にもどる    HOMEにもどる   次へ進む

先頭ページ(おもどりの場合はウィンドウを閉じて下さい)